猫よけグッズの中で最も活用・周知されているのが「忌避剤タイプの猫よけグッズ」です。
猫が嫌いな匂いを出して庭や自宅敷地内に野良猫を入れないようにする使い方・使い道もシンプルでわかりやすく、猫よけや野良猫対策への知識がない人でも安心して活用できます。
今回は、忌避剤タイプの猫よけグッズのおすすめ7選と、忌避剤タイプの猫よけグッズの種類・使い方・選び方を紹介していきます!
忌避剤とは
「忌避剤(きひざい、と読みます)」とは、害獣や害虫の嫌いな匂いを発する薬品のことです。
害獣・害虫が嗅いで嫌だと感じる不快な匂いで、忌避剤を設置している・撒いている部分に害獣・害虫を寄せ付けない・近寄らせない効果を持っています。
ホームセンターでも取り扱いがある商品で、例えば「嫌な匂い」「虫よけ・害獣避け」等と記載がある商品が忌避剤にあたる可能性があります。
いずれの忌避剤も共通して害獣・害虫の嗅覚を刺激します。猫の場合は人間の2倍以上の嗅覚を持っているため、嫌な匂いで避けるようになるイメージも想像しやすいでしょう。
ちなみに、忌避剤は「殺虫剤」「ねずみトラップ」等の害獣・害虫を殺傷する目的はなく、あくまでも「特定の場所に対象生物が近寄らない・入らないようにする」ため薬品です。毒物も使われていない忌避剤がほとんどで、対象生物を直接傷つけることはありません。
野良猫の被害やその他対処法に関しては、下記を参考にしてください。
忌避剤タイプの猫よけグッズの種類
忌避剤の概要について紹介しましたが、この記事では「忌避剤タイプの猫よけグッズ」に限定して、種類を紹介していきます。
忌避剤タイプの猫よけグッズの種類は豊富で、それぞれ使い方こそ若干の違いがあるものの、野良猫が嫌いな匂いを出す部分は共通しています。
忌避剤タイプの猫よけグッズの種類① 固形タイプ
固形タイプの忌避剤は最もポピュラーで、ホームセンターなどで市販されている固形忌避剤タイプの猫よけグッズも多いです。
設置物の中に猫が嫌いな臭いを発する薬品が入っていることがほとんどで、薬品に関しては固形といってもジェル状・粒状・粉状・ブロック状など様々なタイプがあります。
忌避剤タイプの猫よけグッズは、保護シートなどを剥がして猫を近寄らせない場所に忌避剤をそのまま設置するだけです。室外に設置する場合、雨に濡れない場所への設置が求められます(雨の匂いで忌避剤の臭いが薄れる可能性があるからです)。
忌避剤タイプの猫よけグッズの種類① スプレータイプ
一般的に周知されている商品に「虫よけスプレー」がありますが、スプレーの忌避剤は対象が害獣になっただけで、使い方や効果も同じです。
スプレー缶から薬品を発射しますが、薬品には猫が嫌がる臭い・猫が嫌いな臭いが継続して周囲に漂う効果を持っています。
スプレータイプの忌避剤の使い方もシンプルで、猫を近寄らせたくない場所にスプレーを発射するだけ。日に日に匂いが弱まるため、定期的にスプレーを撒く必要があります。
忌避剤タイプの猫よけグッズの種類③ 液体タイプ
液体の忌避剤タイプの猫よけグッズも存在します。
嫌な臭いがする水を撒き散らすだけで周辺を汚染して猫よけ効果を発揮してくれます。さらに、液体(というか水そのもの)が嫌いな野良猫も多く、臭い以外にも濡れることを嫌がり近寄らなくなる可能性もあり得ます。
竹酢液や木酢液などの液体も液体タイプの忌避剤代わりに使われることがあります。
忌避剤タイプの猫よけグッズの選び方
どの忌避剤タイプの猫よけグッズを選べばいいか等、購入商品の選び方も紹介します!
目的がはっきりしていれば購入すべき忌避剤タイプの猫よけグッズもおおよそ見えてきます。こんなケースだとどんな忌避剤がおすすめか等の傾向を知るのも大切です。
どの忌避剤タイプの猫よけグッズも共通して「猫が嫌がる匂い」で追い払いますが、猫が嫌いな匂いに関する情報は下記を参考にしてください!
家屋で使う場合は無臭性・安全性が重要
室内で忌避剤タイプの猫よけグッズを使うのであれば、無臭性・安全性のある薬品が使われているかは絶対条件です。
例えば、屋根裏に猫が住み着いているかもしれない・家のすぐそこまで入り込んでいるため、入る場所を塞ぐ目的で忌避剤を設置したい場合に有効です。
生活圏内に忌避剤を置くことになるため、「人が忌避剤の臭いを嗅がないか」は何よりも重視すべきでしょう。人には臭わず猫には有効な無臭性の忌避剤・天然成分が使われている忌避剤タイプの猫よけグッズがおすすめです。
長期間使えるかどうかもチェック
忌避剤タイプの猫よけグッズは、撒いた・設置した瞬間は忌避剤としての嫌な臭いを残し続けますが、日が経つごとに臭いがだんだんと弱くなります。
そのため、「どのくらいの期間撒き続ければいいか・設置した忌避剤を取り換えればいいか」等のケアも大切だと考えてください。
忌避剤を撒く頻度や一度の購入で何ヶ月持つことができるのか等、コストパフォーマンスに関係のある部分は把握しておきたいです。
庭に忌避剤を使いたい場合はスプレータイプがおすすめ
庭に忌避剤タイプの猫よけグッズを使いたい場合は、スプレータイプがおすすめです。
忌避剤は元々庭に置かれてあるようなものではないため、庭に設置すると外観が悪くなりかねません。液体タイプを撒くのも庭が濡れてしまい他の家族が迷惑する恐れもあります。
スプレータイプならスプレーを撒いても地面が濡れることなく固形物を置く必要もなく、見えない臭いのみで猫を近づけさせません。
忌避剤タイプの猫よけグッズおすすめ7選を紹介!
忌避剤タイプの猫よけグッズおすすめ7選を紹介していきます!
効果の高い忌避剤タイプの猫よけグッズは自然と口コミやレビューも高評価が付くものです。
今回紹介する商品はいずれもリピート率が高く、忌避剤タイプの猫よけグッズ購入で失敗したくない人におすすめできます!
忌避剤タイプの猫よけグッズおすすめ① アースガーデン ネコ専用のみはり番 顆粒[1000g]
忌避剤タイプの猫よけグッズで一番の老舗でユーザー評価が高いのが「アース製薬」です。
元々忌避剤や虫よけスプレーなどを多く販売しているため、商品の信頼性・安心性は抜群です。
ネコ専用のみはり番は雨に強い顆粒タイプの忌避剤で、庭に忌避剤を使いたい場合は購入の選択肢に入ります。成分の「ヒミツの成分」が目玉ですが、逆に言えば成分が秘密なので詳しい効果を科学的に証明しづらいのが難点です。
忌避剤の種類 | 固形タイプ(粒状タイプ) | 内容量 | 1000g |
効果持続期間 | 1.5ヶ月 | 成分 | ワサビ香料、植物由来成分(チモール)、ヒミツの成分 |
匂い | ワサビ | 使用推奨場所 | 屋外専用 |
忌避剤タイプの猫よけグッズおすすめ② 中島商事 トヨチュー ネコ除け消臭液 1000ML
猫が庭にマーキングをしている場合、消臭効果が強い液体タイプ、特に中島商事のトヨチュー ネコ除け消臭液がおすすめです。
ネコ除け消臭液に使われている竹酢液とヒノキエキスは臭いも強いですがその分消臭効果が抜群に高いです。マーキングに悩まされている人におすすめできます!
スプレーや固形と比べると匂いがすぐに落ちるので、定期的に撒き続ける必要があるのは注意しておきたいです。
忌避剤の種類 | 液体タイプ | 内容量 | 1000g |
効果持続期間 | – | 成分 | 木酢液・ヒノキエキス |
匂い | 竹酢液のような焦げ臭い匂い | 使用推奨場所 | 屋外専用 |
忌避剤タイプの猫よけグッズおすすめ③ アースガーデン イヌ・ネコのみはり番スプレー [450ml]
アース製薬(アースガーデン)は様々な種類の忌避剤を販売していて、スプレータイプにも強いです。
消臭と忌避の両方を1つでこなせる優秀な忌避剤タイプの猫よけグッズです。スプレーで猫(他所の散歩中の飼い犬など)のトイレになっている庭や住み着いた屋根裏に撒くだけで猫と犬の糞尿被害から守れます。
猫だけでなく犬も忌避対象になっているため、犬をペットとして飼っていると使えません。もし使う場合は、ペットの犬が生活している範囲外で使うようにしましょう。
忌避剤の種類 | スプレータイプ | 内容量 | 450g |
効果持続期間 | 約1週間 | 成分 | 消臭成分、チモールペーパーミントオイル、天然ワサビオイル |
匂い | ワサビなど | 使用推奨場所 | 屋外・屋内(屋外推奨) |
忌避剤タイプの猫よけグッズおすすめ④ フマキラー センサー びっくりスプレー
フマキラーのスプレーシリーズの中でも、庭に設置してセンサーでスプレーを発射するびっくりスプレーはおすすめです。
固形・スプレータイプの忌避剤と珍しいですが、猫が庭の一部(トイレにされている場所など)に来た瞬間に直接スプレーを散布します。猫もびっくりして警戒心を高めるため、庭に糞尿をしなくなります。
忌避剤タイプの猫よけグッズの中では珍しく匂いを出すタイプではありません。スプレー噴射で猫を驚かせて近づかせないのを狙っています。スプレーを撒いたそのタイミングしか効果がないのはデメリットです。
忌避剤の種類 | スプレータイプ・固形タイプ | 内容量 | 50スプレー分 |
効果持続期間 | – | 成分 | – |
匂い | 無香 | 使用推奨場所 | 屋外・屋内 |
忌避剤タイプの猫よけグッズおすすめ⑤ フマキラー 猫まわれ右 スプレー 350ml
フマキラー従来のスプレータイプも非常に優秀で、メントール・ペッパーオイル・サリチル酸メチル等の忌避成分が盛りだくさんです。
いずれも刺激成分が強く、猫のトイレとなる場所に散布するだけで猫にとって心の安らぐトイレではなくなります。
泡タイプのスプレーであるため、水を吸収しないコンクリートやレンガ状のところで散布すると長時間泡が残って見栄えが悪くなるのは難点です。
忌避剤の種類 | スプレータイプ | 内容量 | 350ml(本体重量420g) |
効果持続期間 | – | 成分 | I-メントール・ペッパーオイル・サリチル酸メチル |
匂い | メントール系 | 使用推奨場所 | 屋外 |
忌避剤タイプの猫よけグッズおすすめ⑥ フタワ 強力忌避一番プロ 粒剤タイプ
天然成分配合のフタワ 強力忌避一番プロは土壌に優しく、庭の土を痛めることなく猫を追い払う・近寄らせない効果を持っています。
配合成分はニーム・ハバネロ・ニンニクなど。ハバネロやニンニクといった刺激的な匂いを猫は嫌う傾向にあり、効果も約2ヶ月間継続します。
長く使える忌避剤タイプの猫よけグッズを求めている人におすすめですが、価格がやや高いです。
忌避剤の種類 | 液体タイプ | 内容量 | 1リットル |
効果持続期間 | 2ヶ月 | 成分 | ニーム・ハバネロ・ニンニクなどの天然成分 |
匂い | ハバネロ系 | 使用推奨場所 | 屋外 |
忌避剤タイプの猫よけグッズおすすめ⑦ キャットおどろく ノラ猫バイバイ!
庭に設置しても目立たないのに強い効果を発揮してくれる固形タイプの忌避剤を探している人は、キャットおどろく ノラ猫バイバイ!がおすすめです。
木タール・生ニンニク・レモングラス・特殊セラミックなどが原材料として使われています。天然成分使用で猫が嫌いなハーブ系の強い匂いで猫を近寄らせません。
4袋入りで1つあたり50g。商品説明では無香と書かれているものの、臭いが強く室内での使用はおすすめできません。
忌避剤の種類 | 固形タイプ | 内容量 | 50g×4 |
効果持続期間 | 約1ヵ月 | 成分 | 木タール・生ニンニク・レモングラス・特殊セラミック |
匂い | 無香(多少の匂いあり) | 使用推奨場所 | 屋外 |
忌避剤タイプの猫よけグッズの使い方
忌避剤タイプの猫よけグッズの使い方を紹介していきます。
猫の糞尿被害がある場所へ散布・設置する
猫がもたらす被害で一番わかりやすいのが糞尿被害で、臭いや糞そのものが残っているからです。
この部分は高確率で野良猫がトイレとして使っている場所です。ここに忌避剤タイプの猫よけグッズを散布・設置してください。
猫がいつもトイレをしている場所に忌避剤の嫌な臭いを漂わせることで、猫が庭全体に入らなくなる可能性が高くなります。もし、庭の他の場所で糞尿をするようなら、その場所にも忌避剤を撒きます。
生活圏内の設置と入口への設置はおすすめできない
人間の生活圏内・玄関などの入り口に忌避剤タイプの猫よけグッズを散布・設置するのはおすすめできません。
忌避剤の臭いは人間でもわかるレベルの臭さです。臭いのせいで生活に支障をきたしたり、客人に不快な思いをさせてしまう可能性があります。
猫の通り道に設置したとしても、すぐにその場所を離れて別ルートでトイレとなっている庭などに行くだけです。ピンポイントで猫のトイレとなっている箇所への散布・設置をおすすめします。
他の猫よけグッズもおすすめ!
忌避剤タイプの猫よけグッズ以外にも様々なタイプの猫よけグッズがあります。
この中で一番価格が安いのが忌避剤タイプですが、定期的に撒き直す・設置し直す必要があるため手間はかかります。
他の猫よけグッズのメリットなども知っておきましょう!
超音波タイプ
超音波タイプは「嫌な音」を出して猫を近寄らせないタイプの猫よけグッズです。
電子機器なのでやや価格が高めですが、忌避剤よりも長期間活用できます。超音波の周波数や感度を調整することで、人が通ったとしても人の耳には嫌な音が聞こえないようにできるのもメリットです。
超音波タイプの猫よけグッズの選び方や商品一例は下記を参考にしてください。
設置タイプ
固形の忌避剤やトゲトゲシートなど、猫が物理的に通れなくなる設置タイプもおすすめの猫よけグッズです。
猫の通り道に設置するのが主流で忌避剤と同じく安い価格で入手できますが、通り道を間違えたり猫側に対策されると無意味になる可能性があります。
猫捕獲器
捕獲器で猫を捕獲して保護するのも問題ありません。
ただし、現在では保健所でも野良猫の引き取りを行っていない自治体が多く、捕獲しても受け入れ先がなくやむを得ず自分で逃がすしかなくなるケースが増えています。野良猫を許可なく逃がすと、場合によっては動物愛護管理法違反・鳥獣保護管理法違反に問われます。
猫の保護以外には猫捕獲器の使用はおすすめしません。猫捕獲器のおすすめ商品は下記を参考にしてください!
まとめ
今回は、忌避剤タイプの猫よけグッズのおすすめ7選や選び方・使い方を紹介しました。
安上がりで効果が高い猫よけグッズを探している人におすすめです。ただし、定期的な撒き直しと設置し直しは必要です。
野良猫の糞尿被害や騒音被害の対策として忌避剤を使うのは、最もお手軽な部類です。特別な知識も必要なく価格も安いため、試しに購入してみるのをおすすめします。