野良猫の保護目的なのに他の害獣を捕獲器で捕まえてしまった場合の対処法

野良猫

野良猫を保護するために猫捕獲器を仕掛けたけど、野良猫以外の害獣を捕獲器で捕まえてしまうケースも充分考えられます。

イタチやテン・アライグマなどの害獣は猫と違って人に懐かない可能性が極めて高く、保護には向きません。そもそも鳥獣保護管理法でも捕獲することはできないとされています。

今回は、野良猫の保護目的だったのに他の害獣を捕獲器で捕まえた場合の対処法を紹介していきます。

野良猫ではなく他の害獣を捕獲器で捕まえてしまうことも……

猫捕獲器のサイズはおおよそ高さ・幅が25cmから30cm、奥行きが約60cmから70cm程度で作られていることが多いです。

ちょうど成猫から子猫まで入るサイズではありますが、野良猫以外にも上記サイズにぴったりの害獣はいます。

例えば、胴長のイタチは胴が長い分猫よりも小柄です。さすがに子猫より大人イタチの方が大きいですが、成猫よりは基本的に小さいと考えてください。

子猫から成猫まで入る猫捕獲器にもすっぽりと入ってしまい、猫同様に中に入っている餌を食べます。結果として罠が作動して、イタチが捕まってしまうケースも多いです。

さすがにアライグマやハクビシンは猫よりもサイズが一回り大きいため猫捕獲器で妻変えてしまったケースは少ないですが、子供のアライグマ・ハクビシンなら捕まる可能性はあります。

猫捕獲器は万能かつ精度の高い罠として知られているものの、確実に猫だけを対象として罠を仕掛けるのは不可能です。猫の住処で仕掛けたとしても、一定の確率でイタチなど他の害獣がかかってしまうことも考えられます。

猫捕獲器の性能や種類・おすすめの猫捕獲器に関しては下記を参考にしてください。

野良猫の保護目的で仕掛けた捕獲器が他の害獣を捕まえた場合の対処法

野良猫の保護目的で猫捕獲器を仕掛けたのに、他の害獣を捕まえてしまった場合の対処法を紹介していきます。

捕まえた害獣の駆除はNG

猫捕獲器が野良猫でなく他の害獣を捕まえてしまった場合、その害獣の駆除は絶対にやめてください。

イタチ・タヌキ・アライグマなど、猫捕獲器で捕まってしまう他の害獣は漏れなく「鳥獣保護管理法」で守られています。

主に生態系を守るために野生動物・狩猟動物を許可なく駆除・運搬・管理するのを禁止している法律が、鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)です。

イタチ・アライグマなどの害獣を駆除・捕獲した場合、一年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科せられます。

狩猟期間内であれば罪に問われることはありませんが、ニホンイタチのメスは狩猟期間内に駆除・捕獲しても罰則があります。

猫捕獲器で捕まったのが野良猫でなかったからといって、自分の判断で駆除してしまうのはリスクが高すぎます。動物愛護などの観点からもおすすめできません。

速やかに放獣することを推奨する自治体が多い

狩猟期間外に害獣駆除したい場合は、あらかじめ各自治体に申請を出して駆除・捕獲の許可を得ることになります。

捕獲した害獣は速やかに人目につかない場所などに放獣することを推奨する自治体が多いです。害獣を捕獲した際に問い合わせをしても、苦しめない方法で処分するか逃がすかのどちらかと言われることがほとんどでしょう。

誤って害獣を捕獲した場合も同じで、誰かに見つからないようこっそりと捕まえてしまった他の害獣を逃がすのをおすすめします。

野良猫の保護目的だった場合は他の害獣捕獲の許可すら得ていない状態です。しかし、「誤って捕獲した」と自治体に伝えれば、助言をくれる可能性も高いです。

自治体に引き取ってもらう

自治体に野良猫を保護するために捕獲器を仕掛け、誤って他の害獣を捕まえてしまった旨を伝えるのも有効です。

場合によっては自治体での引き取りに応じてくれる可能性があります。もし引き取ってくれるのであれば、そのまま自治体の指示に従い受け渡しをしてください。

自治体によっては引き取りに応じてくれない可能性もあります。

他の猫捕獲器で試してみる

自分が捕まえようとしている野良猫と今仕掛けている猫捕獲器の相性が悪かった場合もあり得ます。

例えば、成猫を捕まえようとした場合、踏み板式の奥行が小さいタイプだと板に足を踏み入れることなく餌だけ食べることも可能です。その結果、残った餌をイタチなどが食べてしまい、罠にかかる可能性があります。

捕まえたい野良猫に合った捕獲器選びが大切です。猫捕獲器に関しては下記を参考にしてください。

餌を変えてみる

野良猫と他の害獣で、食の好みも微妙に違います。

野良猫は肉食系ではあるものの、イタチなども肉類は食べます。からあげやウインナーなどを置いていた・吊り下げた場合、野良猫だけでなくイタチも捕まえてしまうこともあり得ます。

ターゲットは野良猫に絞っているため、野良猫が特に好きなキャットフード等を餌にした方が効果を発揮しやすいです。

猫を捕獲器で捕まえる場合のおすすめの餌に関しては、下記を参考にしてください。

他の害獣を捕まえた猫捕獲器は必ず洗うこと!

他の害獣を捕まえた猫捕獲器を再度使う場合は、必ず洗ってから使うようにしてください。

野良猫も大概臭いですが、野良猫以上に他の害獣は臭いケースがほとんどです。特にイタチは害獣の中でも臭いが強烈で、長時間猫捕獲器に入れた場合、臭いが捕獲器に残ります。

他の動物の臭いが残っていた場合、ほぼ確実に野良猫はその猫捕獲器の中に入りません。しっかりと洗った上で餌の臭いが目立つようにしてください。

まとめ

今回は、野良猫の保護目的で猫捕獲器を仕掛けたのに、他の害獣が捕まってしまった場合の対処法を紹介しました。

野良猫を保護する際によくあるトラブルのひとつで、他の害獣の駆除は絶対にNGだと覚えておいてください。

引き続き野良猫を猫捕獲器で捕まえたい場合は、捕獲器を洗う・捕獲器を変えるなどのケアも必要です。

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