【害獣駆除】人の生活を脅かす害獣の種類・一覧・生態や被害を紹介!

害獣駆除全般

夜、自宅で寝ていた際に屋根裏から急に物音がした。庭に植えた花や自家菜園を掘り起こされた。こんな経験はありませんか?

これらの犯人は害獣かもしれません!屋根裏に住み着いて糞尿をまき散らし騒音を出し、庭や畑を荒らしたり、様々な被害を巻き起こす害獣……自力での駆除もできず困っている人も多いでしょう。

今回は、害獣駆除・対策を行うために必要な害獣への知識の一環として、害獣の種類・一覧・生態や被害を紹介していきます!「この被害はどの害獣によるものか」を確認して、適切な害獣駆除を行ってください。

害獣とは?

害獣とは、それぞれが持つ習性や生態が人になんらかの害を与えている動物たちのことです。

イノシシやシカといった農作物を荒らすものから、イタチやネズミといった住宅内に侵入して騒音・糞尿被害をもたらすものまで数多く存在します。

明確に人間へ害を与えている動物ばかりですが、「鳥獣保護法」「動物愛護法」等で守られていて、自力での対策も困難。

適切な業者に依頼しての駆除・もしくは害獣を寄せ付けないようにする対策が必要です。

住宅地に害をもたらす害獣の種類や生態・被害

害獣のうち、人間の生活圏内に出現しなんらかの害をもたらす害獣の種類と生態・引き起こす被害について紹介していきます。

住宅地の害獣① 野良猫

ペットとして愛されている猫は「愛護動物」として扱われていますが、野生で生きていく猫たちは人に被害を与えている害獣としての一面も持ち合わせています。

動物愛護の観点から野良猫は害獣として含めない考えが一般的ではありますが、当サイトでは野良猫による対策も扱いますので、ここでは「害獣」に含めて紹介していきます。

体長成猫で平均20cm~30cm程度
外見三毛・白・黒など様々な毛色あり
食物虫やネズミなど
人里における生息場所どこでも
糞尿の性質糞尿どちらも臭いが強い
同じ場所で糞尿をする習性あり
放置した場合の被害鳴き声による騒音
庭や自家用車への糞尿被害による悪臭
建物内(屋根裏等)への糞尿による悪臭・劣化・ノミやダニ、寄生虫
体内にもノミ・ダニが付着している可能性大
駆除の可否不可(動物愛護法違反。保健所すらも受け取り拒否する場合あり)
害悪度★★★★★

見た目はかわいい猫ちゃんですが糞尿による被害はすさまじく、庭のやわらかい土や住み着いた屋根裏の隅に平然とフンや尿を巻き散らしていきます。

猫の身体にも様々な菌やノミやダニが付着。かわいい見た目でありながらゴキブリと同等の汚さを持っています。

2024年現在では動物愛護の考えが浸透し野良猫を保健所へ連れて行っても引き取りを拒否されるケースもあります。

野良猫被害に困っていたとしても保健所は助けてくれない場合がほとんど。なおかつ猫を駆除して万が一見つかった場合は罰則あり。

被害・駆除不可・人里に降りている個体が多い等様々な観点から非常に厄介なキングオブ害獣。

野良猫の駆除・対策を考えている人は下記を参考にしてください。

住宅地の害獣② ネズミ

ネズミは他の害獣よりも特に小さくて、住居へと侵入すればどこにでも逃げ隠れが可能である厄介な害獣です。

体長ドブネズミ→20cmから40cm程度
クマネズミ→15cmから25cm程度
ハツカネズミ→10cm以下
外見体毛はこげ茶色、尻尾には毛がなくて長い
食物雑食。なんでも食べる(ドブネズミは肉や魚が好み)
人里における生息場所ドブネズミ→床下など
クマネズミ→家の中全域
ハツカネズミ→押し入れや倉庫・自家菜園内など
糞尿の性質小さいが臭いあり(ドブネズミのフンは1cm以上ある)
放置した場合の被害カタカタする騒音
体内やフンにダニやノミ・菌などが生息
配線・壁の一部・家具をかじられる可能性あり
繁殖
駆除の可否個人でも可能
害悪度★★★★☆

衛生的によくない生き物の象徴でもあるネズミですが、他の害獣とは違い許可なく個人的に駆除・捕獲を行えます。

そのため適切な駆除方法さえわかっていればストレスは大きくありません。

ただし、夜行性で人間が寝る時間帯に活発になるせいで騒音によるストレスは半端なく、当然ながらダニや菌による被害あり。配線や電線をかじられた結果、火事にまで発展するかもしれません!

また、繁殖被害も尋常ではなく、ハツカネズミ・ドブネズミ・クマネズミ等のイエネズミ全般は繁殖力が非常に高いです。ネズミの痕跡を見つけたら絶対に駆除しておきたいです。

ネズミの駆除・対策を考えている人は下記を参考にしてください。

住宅地の害獣③ イタチ

イタチも家屋の屋根裏等に侵入したり庭のゴミや作物を食い荒らす害獣として知られています。

体長ニホンイタチ→約16cmから約37cm
チョウセンイタチ→約25cmから約40cm
外見ニホンイタチは褐色、チョウセンイタチは山吹色
ニホンイタチも冬には山吹色に毛色が変わる
メスよりもオスの方が大柄
ニホンイタチはしっぽが体長の半分より短い
逆にチョウセンイタチはしっぽが体長の半分より長い
食物ニホンイタチ→肉食寄りの雑食
チョウセンイタチ→ネズミや虫などの他に果実系も食べる
人里における生息場所屋外・屋根裏
糞尿の性質糞尿どちらも臭いが強烈
同じ場所にフンをする「ためフン」という習性あり
フンの水分が多い
放置した場合の被害イタチそのものが臭いことによる悪臭被害
糞尿による悪臭被害・水分が多いことによる家屋や家具の劣化
体内のノミやダニ・菌による健康被害
非常に凶暴でペットのウサギや子猫を襲う可能性あり
駆除の可否許可を取る必要あり
害悪度★★★★☆

日本で生息し家屋に侵入する可能性があるイタチは「ニホンイタチ」と「チョウセンイタチ」。外見はともかく被害も微妙に違うのもポイントです。

共通して言えることは糞尿の臭いが凄まじいこと。さらに、糞にも多量の水分を含んでいるため、シミになりやすいです。

家屋の劣化も激しくなり臭いまでなかなか取れないとなると修繕に時間がかかります。できる限り早めの対策を取りたいですが、イタチ駆除は許可が必要です(狩猟期間内を除く)。

ただし、猫と違ってイタチは害獣という認識が強いおかげでイタチを駆除してくれる業者も2024年現在でも多いです。自力での対策が難しい場合は害獣駆除業者にイタチ駆除を依頼するのもひとつの手です。

イタチの駆除・対策を考えている人は下記を参考にしてください。

住宅地の害獣④ タヌキ

体長50cmから60cm
外見灰褐色・こげ茶色で目元と足、首回りの毛は黒い
食物雑食、特に果実を食い荒らす
人里における生息場所屋外・屋根裏や床下・倉庫・畑や自家菜園など
糞尿の性質ためフンの性質あり
放置した場合の被害屋根裏に居着くと騒音の元になる
屋根裏や床下がちょうどいい寝床になり他の害獣より長期間住み着きやすい
糞尿による悪臭・腐敗・タヌキ自身重たいため天井が抜ける可能性あり
駆除の可否狩猟期間以外は許可を取る必要あり
害悪度★★★☆☆

他の害獣よりは臆病な性格をしているタヌキですが、家屋の屋根裏や床下を「安全地帯」と認識したらそこに居着く可能性が高いです。

不器用でトロい上木登りも苦手なので他の害獣よりかは屋根裏を寝床にする可能性は低く、家屋に侵入する害獣というより庭を荒らす害獣としての側面の方が強いです。

ただし家屋に居着かれたら繁殖力は高いわ糞尿の被害は大きいわ集団行動をする習性のせいで子狸の騒音もバカにならないわでいいことは何ひとつありません。

タヌキの駆除も自治体からの許可が必要ですが、臆病ながらも人を襲う可能性も0ではありません。万が一噛みつかれた場合は疥癬症にかかる可能性もあり、素直に害獣駆除業者の手を借りるのが安牌です。

住宅地の害獣⑤ アライグマ

体長40cmから70cm
外見毛色は茶色で目上・鼻・あごが白い。しっぽがしましま
食物雑食、特に果実や生ゴミを食い荒らす
人里における生息場所屋外・屋根裏や床下・倉庫・畑や自家菜園など
糞尿の性質ためフンの性質あり
放置した場合の被害屋根裏に居着くと騒音の元になる
屋根裏や床下がちょうどいい寝床になり他の害獣より長期間住み着きやすい
糞尿による悪臭・腐敗・天井が抜ける可能性あり
駆除の可否狩猟期間以外は許可を取る必要あり
害悪度★★★★☆

アライグマも家屋に住み着き畑を荒らす害獣として有名です。

「あらいぐまラスカル」のアニメからアライグマブームが到来し多くの人がアライグマをペットとして迎え入れるも、気性が荒いため捨てられたり逃げたりした結果、野生化してここまで繁殖しました。

今では立派な害獣で人里にも降りてくる可能性がありますが、アライグマの駆除も自治体からの許可が必要です。

住宅地の害獣⑥ ハクビシン

体長50cmから60cm
外見毛色は茶色で鼻から頭上にかけて白い毛あり
食物雑食、特に果実や生ゴミを食い荒らす
人里における生息場所屋外・屋根裏や床下・倉庫・畑や自家菜園など
糞尿の性質ためフンの性質あり
尿の悪臭が激しい
放置した場合の被害屋根裏に居着くと騒音の元になる
屋根裏や床下がちょうどいい寝床になり他の害獣より長期間住み着きやすい
糞尿による悪臭・腐敗・天井が抜ける可能性あり
夜行性で就寝時に騒音被害あり
駆除の可否狩猟期間以外は許可を取る必要あり
害悪度★★★★☆

ハクビシンが家屋に入り込んだ場合も、糞尿の被害により建物の汚損が進みます。

特に尿の被害は尋常ではなく、強すぎるアンモニア臭のせいで屋根裏だけでなく生活圏内(リビングや台所など)にも臭ってくる可能性があります。

ハクビシンの駆除・捕獲も違法で、駆除するためには自治体への許可が必要。害獣駆除業者に依頼することは可能で、アライグマと比べて費用相場が安くなる傾向があります。

ハクビシンの駆除・対策を考えている人は下記を参考にしてください。

住宅地の害獣⑦ テン

体長40cmから45cm
外見毛色は茶色で顔の毛色が薄い。足元はこげ茶色
食物雑食、やや植物質寄り
人里における生息場所屋外・屋根裏や床下・倉庫など
糞尿の性質ためフンの性質あり
フンに水分が多い
放置した場合の被害イタチそのものが臭いことによる悪臭被害
糞尿による悪臭被害・水分が多いことによる家屋や家具の劣化
体内のノミやダニ・菌による健康被害
駆除の可否狩猟期間以外は許可を取る必要あり
害悪度★★★☆☆

イタチよりやや大きめのテンもイタチと何ら変わらず被害も尋常ではありません。

臭いもイタチ同様にとてつもない臭いで、糞尿をすれば悪臭がさらに激しくなりためフンの現場は汚染・汚損が広がります。

アライグマやハクビシンよりは庭や畑を食い荒らす可能性は低いとされていますが、それでも糞尿の被害は充分にあり得ます。例によって駆除も違法です(自治体から許可を得ている駆除業者の手を借りる必要があります)。

農業地帯で畑に害を与える害獣の種類や生態・被害

農業地や人里離れた山や森林地帯にて畑などに害を与えている害獣の種類や生態・被害を紹介していきます。

また、「住宅地に害をもたらす害獣の種類や生態・被害」で紹介した害獣でも、畑に害を与えるものも多いです(おおよそ下記の通りです)。

住宅地だけでなく畑にも害をもたらす害獣
  • 野良猫(主に糞尿)
  • ハクビシン
  • アライグマ
  • タヌキ

など

畑に害を与える害獣① 鹿

奈良県では人に慣れ親しまれている鹿ですが、田舎の山奥では畑の作物を食い荒らす害獣として有名です。

ハクビシンやイタチのように小さい害獣ではないため駆除業者も少なく、「鹿からどのように作物を守るか」を考えるくらいしか対策・予防策がないのが現状です。

畑に害を与える害獣② イノシシ

イノシシも鹿と並んで畑に害を与える害獣として知られています。

農作物への被害はもちろんですが、遭遇した場合は人をも襲う凶暴な害獣です。個人での駆除は到底不可能(法的にも違反)。害獣駆除業者もしくは猟友会に依頼するのがベターでしょう。

畑に害を与える害獣③ アナグマ

人里にも降りてきて床下に住み着く可能性もあるアナグマですが、生息場所やアナグマの習性により畑を食い荒らす害獣として紹介します。

鹿や猪よりもだいぶ小さく、サイズとしてはアライグマやハクビシンと同程度。ただし、畑の作物を食い荒らすだけでなく穴まで掘ることがあるため注意が必要です。

アナグマの駆除も害獣駆除業者への依頼がおすすめです。

害獣の種類や生態・被害まとめ

今回は害獣の種類や生態・被害について紹介していきました。

猪や鹿以外の害獣はおおよそ下記のような特性を持っています。

共通する害獣の特性
  • 雑食でなんでも食べる
  • 屋根裏や床下に住み着くことが多い(住み着くと騒音・悪臭被害あり)
  • ある一か所で排泄をする「ためフン」を行う
  • 体内にノミやダニ・菌がたくさん
  • 威嚇の際に臭い分泌液を出すことがあり普段から臭い

また、いずれの害獣も放置はおすすめしません。

長く住み着かれるとその分騒音や悪臭の被害が家中に広がり、せっかくの雨風凌げる我が家が住みづらくなってしまいます。

大きな物音や悪臭・実際に屋根裏や床下をチェックして害獣がいる痕跡を発見したら、早急に対処すべきです。

ネズミ以外の害獣は個人での駆除が違法なので、自治体に相談して駆除の許可を貰うか、害獣駆除業者に依頼して駆除する。もしくは害獣を家屋や庭から追い出す対処や予防策が必須です!

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